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恥の文化薄い日本人——本澤二郎の「日本の風景」(2002)

发布者:发布时间:2015-06-03浏览次数:336

2015年06月03日

恥の文化薄い日本人<本澤二郎の「日本の風景」(2002)

<慰安婦認識で露呈>
日本と韓国の新聞が共同で世論調査した数字が公表された。韓国民の感情悪化は、誰もが理解できる。日本の国粋主義の政治・外交が影響している。ずばり歴史認識である。注目の性奴隷・慰安婦問題では、日本人の性感度が鈍すぎるほどひどい。歴史教育も関係している。韓国人を蔑視する感覚が、今も消えていない。恥の文化を喪失した指導者のもとで、それを喧伝する新聞テレビのもとで、日本国民もまた恥の文化を忘れてしまっている。それは亡国へと突き進んでいる日本を象徴しているだろう。

<人身売買論を肯定する日本人の無定見>
恥は為政者にもっとも求められる素質である。恥のない為政者は、それゆえになんでもする暴君となる。うそを平気でつく。
慰安婦問題について、日本政府の対応に対して9割の韓国人が「十分ではない」と回答している。当然だろうと思う。ところが、日本人は逆だ。「十分対応」21%、「ある程度対応」43%である。実に、64%の日本人が安倍自公内閣の対応について評価している。無定見もきわまっている。
自分自身の問題として考えない日本人が多い。多くの日本人も恥を忘れかけて行動している。過去を忘れて平然としている。


<思いやり・寛容の薄い日本人>
往年の名女優のオードリー・ヘップパーンは、幼いころから母親が「自分のことよりも、他人のことも考えなさい」と教え込まれて育った。彼女がユネスコ大使に選ばれて当然だった。
日本人は、この思いやりが少ない。思いやりの家庭教育・学校教育がない。政治家にも寛容さが薄い。特に極右の政治屋にこれが欠けている。安倍の歴史認識は論外だが、まともな日本人であれば、河野談話や村山談話は当たり前に受け入れられるものだ。民衆の心臓に黒い毛などない。


<不寛容の国粋主義者>
それにしても、日本国民の64%が「従軍慰安婦は人身売買」と切って捨てた安倍発言を「そのとおり」と判断しているという。こんな認識では、普通の人間であれば「ふざけるな」と怒りだすだろう。
10代の女性らが強引に、あるいは騙されて、日本軍の慰安所に押し込められ、有無を言わせずに性の奴隷にされる。この世の地獄・生きるしかばねである。女性の尊厳などない。女性にとって、これは死である。実際、性病にかかって多くの女性が亡くなっている。
安倍同様の国粋・国家主義者の中曽根康弘は、海軍主計中尉として、この慰安所を開設して喜ばれた、といい自慢話を自著に書いたとされる。事実のようだが、思いやり・恥の文化を完全に喪失している。


<女性の人権はSOSの日本>
安倍は米議会演説で「女性の人権を守る」と公約した。その言はよし。実際はどうか。日本では女性の人権は守られていない。
家庭や学校教育で「女性の尊顔」を教えていないため、レイプされた女性は110番しない。自ら隠してしまう。政治屋の中にも、レイプ人間がかなりいるらしい。徳洲会の徳田虎雄のせがれがそうだった。国会でテレビに映っている者にも。せいぜい秘かに示談するのが精一杯である。金で処理する。法廷で重い罪を着せられる例は皆無に近い。


<解決策は自立女性教育とレイプ犯を極刑にする>
日本の女性の多くは、不幸にしてSOSの状態に置かれている。110番する自立・勇気ある女性にする教育が、いま何よりも不可欠である。レイプ犯を極刑にする刑法改正も必要である。女性法務大臣は、即刻手を打って、安倍公約を法制面で確立させる責任があろう。
安倍側近の文部科学大臣に出来るか。


<やくざ跋扈の日本風土>
日本にはやくざが跋扈している。恥のない典型的な日本人がやくざである。現在、市民生活にもぐりこんで、性犯罪・麻薬犯罪に特化している。ここでは麻薬が使われ、必然的に性奴隷にされた女性は、売春を強要されている。間違いないだろう。
大英帝国が中国に仕掛けたアヘン戦争のように、麻薬は民族滅亡の毒薬である。歴史の教訓から中国では、これに手を染めた人物を即死刑にしている。ことほど麻薬はこわい。やくざはレイプ女性にこれを使用させて、性の奴隷にして自由を奪い、性ビジネスへと送り込んで、金稼ぎをしている。
日本女性SOSとは、このことである。女性の人権は守られていない。
「踊り子」と称して東南アジア諸国からたくさんの女性を日本に連れ出すと、彼女らを水商売へと引きずりこんでいる。これは何十年も続いているが、警察はそれに対応しきれていない。
日本では内外の女性とも「女性の人権」は守られていないに等しい。こうした風土が、慰安婦認識アンケートにも現れているのであろう。


<木更津レイプ殺人被害者は家庭の主婦>
筆者のこうした認識は、身近な木更津レイプ殺人事件を追及する過程で得たものである。犯人はやくざだ。哀れな被害者は、同じ信仰仲間に誘われて介護施設でバイトを始めたのだが、そこの実質オーナーがやくざだった。信仰仲間の「親切で安くしてくれる大工さん」という偽りの紹介を信じて、自宅玄関工事を任せてしまった。
一人住まいの美人宅にまんまと押し入った直後から、家庭の主婦は本来の人生を奪われてしまった。「警察に通報すれば、お前の子供がどうなるか、わかっているだろう」と3本指の刺青男の脅迫に屈して、とうとう110番しなかった。悲劇の傷口は、比例して深くなってゆく。被害者が、抜け出そうとした局面で、犯人からの「全てをばらす」という脅しに被害者の精神は動転、狂ってしまったのだろう。血圧が急上昇して、大動脈が切れてしまい、耐えられない激痛下、意識を失い、2日後に心臓が止まった。被害者が倒れる直前の長時間携帯通話機録が、この凶悪殺人の決定的な証拠である。ゆめゆめ千葉県警に手抜かりはないはずだ。
共犯者は、被害者をやくざの城に引きずりこんだヘルパーYである。Yが事件の全てを知っている。悪人はどこにもいる。信仰者の世界にもやくざは紛れ込んでいる。筆者はこのYの正体を十分につかみきれていない。地元の人間ではないからだ。信仰者仲間の協力が急に得られなくなってしまった。


<110番しない日本女性>
犯人は3本指の刺青やくざである。凶器を突きつけられてのドーカツに耐えられる女性はいないだろう。
実は、ごく普通のレイプ事件でさえも、被害女性は110番をしない。ここの問題の根が潜んでいる。
レイプは女性の善人格・尊厳を奪われることである。それでいて反撃しない。たとえ反撃しても、それはこそこそと裏道で処理しようとする。性犯罪に対する日本人の認識の甘さが露呈される。それが慰安婦問題にも波及している。


<木更津はやくざの街>
国会生活が長かった筆者は、木更津がやくざの街であることを、すっかり忘れていた。だが、間違いなく国会議員を排出した木更津市は、やくざの街である。まともな市民は恥ずかしく思っている。
健全な木更津市に改革する義務が、市民・市政府にある。やくざ追放の市民運動を立ち上げなければ、この地に明るい未来はない。地獄に突き落とされた被害者も哀れすぎる。誰も触れない慰安婦調査から、改めて気付いた点である。


2015年6月3日記(ジャーナリスト・日本記者クラブ会員・外交評論家)